اَلسَّلامُ عَلَيْكُمْ アッサラームアレイコム (あなたに平安を) ウイグルのお宅へ食事招待された時、手土産を持って行くのが普通です。 食事招待と言っても、特別な料理が出ることはなく、「ラグメン(皿うどん)」、「ポロ(煮込みご飯)」 など普段食べているウイグル家庭料理です。 レストランへ招待された場合は、普段食べない魚料理や凝った料理などもご馳走になります。 ただし、魚料理は中華料理と同じ様な味付けですし、ウイグルは同じトルコ系民族だからと言っても、世界三大料理の一つとして有名なトルコ料理のように垢抜けてもいません。 カシュガルには、トルコ料理に唯一勝ると思われる美味しい羊肉食材があるのですが、名物のカワップ(串焼き羊肉)だけではもったいなく、もう少し羊肉料理のレパートリーがあればと思います。 さて、お土産はごく普通のもので、バザールの屋台で売っている果物を何種類か持って行きます。 また、小綺麗な商店 (※写真1) が増えていますので、市販の食品類もお土産にされます。 贈答用に包装されたビスケット (※写真2) の詰め合わせ、ケーキ類なども数年前から一般化しています。 20年ほど前、ウルムチの延安路で、ビスケット(ロシア人、タタール人から伝受)を製造販売するウイグル経営の店があり、新疆大学留学時代よく買いに行きました。 カシュガルでは、ビスケット製造販売店が散見するようになって10年ほどです。 量り売りですと、1㎏が15元(=約250円)です。 しばらく振りに会う親類縁者や知人へのお土産には、衣料品が喜ばれます。 ウイグル女性は衣料品をプレゼントされたりしたりするのが一番嬉しそうです。 相手の好みやサイズは二の次で、贈る贈られることに意義があるようです。 従来は仕立用にと、反物が贈り物の定番でした。 カシュガルでは仕立屋が多く手間賃も安いのですが、仕上がりが気に入らないお客と一悶着も多々あるようです。 我が強いウイグルは、ちょっとしたことで争っており、私には理解できないことが多々あります。 一見、すごく仲が良さそうに見えていても、それぞれに悪口を聞かされたりしますので閉口します。 妻が日本滞在していた頃は、毎年、カシュガルへ里帰りするためのお土産準備で大変でした。 毎回、日本から中国への郵送制限30㎏の衣類梱包を数箱送っていました。 しかも、お土産は日本製品であることですので、中国製品が蔓延る日本では安価な日本製品探しは頭痛の種でした。 昨年より息子がカシュガルで就学・成長することになったお陰で、お土産用の日本製衣料品探しに右往左往するのは一時中止となりました。 写真1: お土産を買う。最近、小綺麗な商店が多くなった 写真2: ロシア人から伝受したビスケット。10年くらい前からカシュガルで売られ始めた 写真3: お土産を持って親戚宅へ。3月に入って降雪があった。春の兆し 文・写真の無断転載厳禁 copyright © 2007 ウイグルの生活と文化 all rights reserved. 江上鶴也
by oghuzkahan
| 2007-02-09 03:54
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