اَلسَّلامُ عَلَيْكُمْ アッサラームアレイコム (あなたに平安を) 妻宅へはカシュガルの観光名所・通称カスカン通り(正式名称は 「クムデリワザヨリ」、日本語ガイドブックには 「職人街」 と紹介)から路地に入って2分ほどです。 初めて妻宅を訪れる人には、まるで迷路をたどって来たかのように感じられるはずです。 世界遺産になっているモロッコのマラケシュやフェズの迷路のように大規模ではありませんが、新疆ウイグル自治区ではカシュガルにしかありません。 職人街裏の路地は、歴史的にはそれほど古くはないとのことですので、職人街を訪れる観光客が面白みのないこの路地を散策することはほとんどありません。 私はカシュガルに数カ所ある路地居住区 「迷路」 を散策するのが好きですから、よく、ビデオカメラやフィルムカメラを持って歩き回っています。 路地で遊ぶ子供たちに取り囲まれてビデオ撮影をじゃまされることが多々ありますが、この子供たちが実にかわいらしくて人懐っこく、色んなポーズをとってくれますので写真のモデルには事欠きません。 写真が縁で昵懇になり21年来の知り合いが何家族もいます。 しかし、困ったことにカシュガルの路地居住区の内2カ所は、「歴史景観保護地区」 として不動産会社に管理されており、観光客は入場料を払わねば散策できません。 アッパクホージャ廟など他の観光名所もその不動産会社の手に渡っているとのことです。 日本のような安上がりな委託管理だとは考えられません。 そもそも歴史的建造物は、市の財産であり、住民共有のものでもありますが、市のお役人は文化遺産価値が分からないのか、観光事業に疎いのか、市政に対して大いに疑問を抱いています。 自然や歴史文化遺産を保護管理し後世に伝えていくのも行政の役目です。 市政批判を公にすることは憚られますが、お役人たちが上手く丸め込まれた結果なのだろうと想像に難くありません。 私としては、大好きなカスカン通り(職人街)と妻宅がある路地居住区が、ウイグル生活文化の息づく地区として、後生まで生き残ってくれるようにと祈るばかりです。 写真1: カスカン通り 「職人街」 からこの路地を抜けて妻宅まで2分 写真2: いつも子供たちにビデオ撮影をじゃまされる 写真3: 不動産会社が管理するカシュガルの路地居住区入場券売り場 文・写真の無断転載厳禁 copyright © 2006 ウイグルの生活と文化 all rights reserved. 江上鶴也
by oghuzkahan
| 2006-11-20 01:22
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