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…… ウイグルの一員 ……


اَلسَّلامُ عَلَيْكُمْ


アッサラームアレイコム
 (あなたに平安を)




 「ウイグルの生活と文化」 と題しまして、あくまでも個人的体験に基づいたシルクロード・カシュガルに生きるウイグルの日常のごく一部分を、毎回、思いつくままにご紹介します。

 独断や偏見、また説明不足と思える表現箇所があり、読者諸氏に不快感を与えることがあればお許し下さい。

 「ウイグル人」、「ウイグル民族」 などのように、敢えて強調する以外は、「ウイグル」 と統一しますのでご了承下さい。

 また、「ウイグル」 で検索しますと豊富な情報が得られます。

 駄文 「ウイグルの生活と文化」 が、ウイグル資料としてお役に立てれば幸甚です。


 さて、私は85年4月より日本とカシュガル(中国新疆ウイグル自治区)を往復しています。
 ウイグルと出会って21年半になります。

 98年8月、イスラーム教に改宗し、モスリム(イスラーム教徒)になったと同時に挙式しました。
 妻はもちろんカシュガル出身のウイグルです。
 新居をウルムチ(新疆ウイグル自治区首都)で構えましたので、息子はウルムチで生まれました。
 息子は現在、カシュガルのウイグル小学校に通っています。
 将来、私ども両親の意志を受け継ぎ、日本とウイグルの友好に寄与してくれればと願います。


 現在、カシュガルの妻宅で起居しています。

 シルクロードに興味ある方々から羨望の的とされるかも知れませんが、私はウイグル家庭の一員として暮らしています。

 妻宅は、カシュガルの中心地にあるエティガモスクから徒歩5分程の、通称、カスカン通り(正式名称は「クムデルワザヨリ」、日本語ガイドブックには「職人街」と紹介)の裏手路地にあります。

 路地は通りから離れているため人通りが少なく、車の音も聞こえてこない頗る穏やかな生活空間が広がっています。
 その空間を緩やかに流れていく時間が、住民を和やかな生活リズムに導いているように感じます。

 夏の午睡後、こぢんまりとした中庭で、すこぶる甘露なメロンやスイカを頬張りながら日向ぼっこをしていますと、一瞬、中世にタイムスリップしたかのような感覚に襲われることもあります。

 しかし、路地に響き渡る物売りの声で、つかの間の忘我の境地から現実世界に引き戻されてしまいます。




写真1: カシュガルの中心地にあるエティガモスク
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写真2: とても甘いメロンとスイカ。1個50円前後
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写真3: 物売り。路地にはいつも物売りの声が響く
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文・写真の無断転載厳禁
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江上鶴也
by oghuzkahan | 2006-11-20 00:01
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